意外と知られていない「窓の防火性能」って?
2025/10/07
こんにちは、あんじゅホームの長谷です。
家づくりで「断熱性」や「遮音性」はよく聞くけれど、実はあまり知られていない大切な窓の性能があります。
それが「防火性能」 です。
火災のとき、窓は“弱点”にもなる?
火災が起きたとき、窓は炎が吹き出したり、隣の家からの炎が入り込む“通り道”になることがあります。
このため、火に強い構造の窓=防火窓(ぼうかまど)が必要になる場合があります。
その一つとして、地域で指定されている「防火地域」や「準防火地域」が関係します。
防火地域・準防火地域ってなに?
都道府県では、火災の延焼を防ぐためにエリアごとにルールを設けています。
これが「防火地域」や「準防火地域」と呼ばれるものです。
特に住宅が密集する地域では多くのエリアがこの指定を受けています。
たとえば東京23区のほとんどは防火地域または準防火地域なんです。
関西でも、駅近くや商業地に近い住宅地では指定されていることが多く、実はあんじゅホームの事務所がある神戸市灘区も多くのエリアが「防火地域」や「準防火地域」に指定されています。
意外と“他人事ではない”身近な話なんですよ。
すべての窓が対象になるわけではありません!
「防火地域」と聞くと、
「家じゅうの窓を防火窓にしなきゃいけないの!?」
と思われがちですが、そうではありません。
対象となるのは、「延焼のおそれのある部分」。
つまり、お隣との距離が近い部分や、火が燃え移る可能性のある窓などです。
防火窓ってどんな窓?
防火窓は、火災の高熱にさらされても割れたり、フレームが変形したりしにくいように工夫された窓です。
たとえば…
- 網入りガラス…ガラスが割れても落ちにくい構造
- 耐熱強化ガラス… 熱に強く、透明で視界もクリア
- フレームの補強材入り… 熱で変形しにくい
- 金属部品を使用… 強度を強度を高める
昔は網入りガラスのアルミ窓が主流でしたが、
最近ではデザイン性と断熱性を両立した防火窓も増えています。
防火シャッターという選択肢も!
実は、防火窓を使わなくても、防火用シャッター付きの窓を採用することで、同じように防火性能を確保できる場合もあります。
アルミやスチール製のシャッターが自動で閉まるタイプもあり、設計や外観のバランス、コストなどに応じて選べます。
このあたりは、設計士と相談しながら決めていくのがベストです。
防火も断熱も進化中!
近年の住宅用窓は、断熱・遮音・防火 のすべての面で進化しています。
火災に強く、なおかつ快適で省エネな家づくりが可能になっています。
これからお家を建てる方は、ぜひ「窓の防火性能」にも注目してみてください。
最後にひとこと
防火窓は「専門的で難しそう」と思われがちですが、実は “安全で永く住める家”をつくるための大切な要素 です。
防火地域に建てる予定がある方も、そうでない方も、一度「窓の防火性能」を知っておくと安心です。
家づくりのご相談や最新の防火窓について知りたい方は、お気軽に あんじゅホーム までお問い合わせください!
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株式会社あんじゅホーム
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